<技術者集団徐福を呼ぶ>

技術は 単発で伝わっても根付かない
たとえ 鉄製の鍬をもって 日本列島へ渡来しても 
消耗すれば後は絶える
鉄製の鍬をつくりだすことを単純化して考えると

 
鉱山を探す 鉱石を掘り出す 鉱石を溶かす 溶かす燃料の木炭をつくる 
木を切り倒す 火力を上げる フイゴをつくる 鉱山から銑鉄を運ぶ 
銑鉄を鋳造する 鋳型をつくる 鍛鉄なら・・・ 鋼鉄なら・・・


一連の技術がつながって はじめて 鉄製の鍬ができる 
この工程のどれかが欠けても鍬はできない

これは 架橋工事で 細い
パイロットロープを渡す工程に似ている
 一旦パイロットロープがつなげれば 後は 段々太くしていくことができる

単独の技術をバラバラに入れると 一連につなげなければならない
最初から 一連の技術を入れる方がよい

その例を示しているのが 戦後のロケット開発技術がある 
米ソは 
ドイツのVロケット技術者をつれてきて 宇宙開発の基礎を築いた

パイロットロープが渡っていない弥生時代のはじめは 
細くてもよい 
単独の技術でなく 一連の技術が必要だった

その一連の技術者集団として 
徐福集団を安曇族がつれてきた
ものづくり日本の幕開けである  
徐福は方士 
   方士は 儀式をとり行い その上 煉丹術で工学・化学を身につけ
   仙薬づくりで 医学・薬学の知識をもつ 
幅広い知識者

徐福の行動を「史記」から読み取る
   秦始皇本紀は 始皇帝に関する年報 
            徐福に関わる 219・212・210年に矛盾点あり

  淮南・衡山列伝(逸話を集めた小説的記述)
   @東の海上の仙人の島で海神(A)と出会う
   A海神(A)に南東の蓬莱山に連れて行ってもらう
   B霊芝と楼閣があり 龍の形をした仙界からの使いの海神(B)がいて 
     供物を要求 (百工・機器・少年少女三千人・五穀の種子)
   C広い平野と沼のある島で王になった(民間情報)

  小川環樹 司馬遷は 豊かな想像力を有す(文才)
                広く旅をし 多くの友人をもっていた(民間情報)

安曇族と徐福の接点    
   
地理:安曇族は 交易で琅邪に寄港 
       徐福は 琅邪で活動 
   合意:安曇族は 新技術導入に熱意 
(意気投合)
       徐福は 平和と生活の保障 仙薬がある東海の島に関心 
   
航海:安曇族は 航海を得意とした
       徐福は海を渡れなかった
   
定着地(3個以上の異なる視点からみて一点で重なる有明海北部地域
 1 史記・淮南衡山列伝  平原広沢(民間情報)     
   三国志呉書  亶洲(浙江省沖遭難者の漂着地 洲は島 数万戸の住民 交易に来る)  
     
 2 吉野ヶ里遺跡の祭祀儀式(封禅)は 史記にある前漢武帝と同じ儀式(福永光司)  
   武帝の儀式は 記録にないが秦始皇帝と同じはず 
   だから 徐福が始皇帝の儀式を持ち込んだ可能性がある
      
 3 乾ドック
   日本一の潮位差 V字型尖底船底船造船場 (橋本 進)

 4 博多湾と有明海 御笠川と筑後川支流の
水路で接続
    筑紫野市で接続 支援物資補給や連絡が可能       

 5 
風浪宮の存在
    福岡県大川市に在り 初代宮司は阿曇磯良 以降 67代阿曇氏が宮司を務める

一連技術が定着
   百工(技術者集団)で一連の技術 
   少年少女で 三代にわたる時間をかけて技術の伝授
  
<ものづくりの基礎>
      

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